おいしい水を特産品にしたい!
株式会社サン・ウォーター
2015.03.23

元々は株式会社ミキホームの創業者。会長職に退いて後、養父市のおいしい水を特産品にしたいと、地下水を掘って新しい事業を始めたパワフルな方です。


平成23年に創業したサン・ウォーターの社屋はミキホームのお隣。関連会社とあって玄関が純和風の木造建築。ここで但馬初のミネラルウォーターが製造されています。

この3つ…うーん深い…かも。

心地よく冷えた水がのどを通過していきます。
ぐび…ぐびぐび…ぐびぐびぐびぐびぐび…
実は私、お茶などをあまり飲まないミネラルウォーター派なんです。
といっても、特にこだわりはないんですが。
世界中のミネラルウォーターが販売されている中、選ぶ基準は“違和感なく飲めるか”ということ。そうして飲み比べると、意外に好みが絞られるんですよねぇ…
うーん結論から言うとですね、但馬天然水はおいしい!雑味がない。
角田が太鼓判を押しますよ!…えっ!角田の薄いミネラルウォーター論はどうでもいい!?んまっ!
…コホン。実はすでに某大学の専門家に味や成分についてのお墨付きをいただいてらっしゃるんです。養父市地域ブランドや「五つ星ひょうご」にも認定されていますしね。
「この地域は元々谷が集まる場所。氷ノ山のふもとで清流大屋川も近く、きっとおいしい地下水が眠っているだろうと」。専門家の意見を聞きながらも確証はないままミキホームの敷地内に井戸を掘った三木さん。(行動力が半端ない!)約1ヶ月掘り続けて地下水脈にたどりついたそうです。(それもスゴイ!)
「一番のこだわりは非加熱というところ。せっかくのおいしい水をできるだけ自然のままで味わっていただきたい」と話します。地下200mから汲み上げる水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富。加熱するとミネラルや味が損なわれる可能性があるため、ろ過で不純物を取り除きます。
国内のミネラルウォーターは軟水のものが多いですが、但馬天然水は中硬水。分析結果からシリカというミネラル分を含むことが分かり、専門家によると、のどごしや味を良くする効果があるそうです。
シチュエーションに合わせて
但馬天然水は氷ノ山とコウノトリ、2種類のラベルがあります。ロゴは養父市在住の書道家、西野玉龍さんにお願いしたそう。
他に阪神タイガース公認の「虎の水」、主に海外で販売予定の「氷ノ山のおいしい水」、養父市の国家戦略特区指定を受けて発売した「やぶの百年水」など、シチュエーションに合わせて数種類の商品ラベルが使い分けられています。
但馬から世界へ
1時間に18000本のペットボトル(550ml)に充填できるという製造ライン。


汲み上げから出荷状態の段ボール包装まですべて機械がこなします。

国内のスーパーやホテルが主な出荷先。地元では但馬醸造所の日本酒やカタシマのゼリーなど、企業の商品にも但馬天然水が使用されています。最近では、兵庫ナカバヤシが始めた水耕栽培でサン・ウォーターの地下水を使用されているのだとか。
また、マラソン大会での協賛や大阪のプロバスケットリーグとのスポンサー契約など、スポーツ関連のタイアップに積極的。着実に但馬天然水を広げています。
現在は中国、シンガポールへの進出を検討中。
「水は絶対に不可欠なもの。安心でおいしい水は必ず海外で需要が伸びる。世界に向けてこの水を送り出したい」と、三木さんが夢を教えてくれました。
ニコニコとやさしい笑顔の三木さん。なんだかこちらまで晴れやかな気持ち。こんな笑顔、どこかで見たような…あ!後ろにそっくりな方が!(怒られるかな…どきどき)三木さん、ありがとうございました!
株式会社サン・ウォーター 代表取締役 三木善晴さん
「養父市鵜縄(うなわ)にある『やまめ料理 うなわ』。やまめやあなご、山菜を使った田舎料理が楽しめます。自家わさびのお茶漬けがうまい!」(要予約とのことです)