トロトロのゆばが食べたい!
「ゆば甚」 有限会社 松田甚兵衛商店
2015.03.26
今回は養父市小城にある、ゆば専門工場兼直売所、「ゆば甚」にお散歩してきたよ。お話を伺ったのは、ゆば一筋の二代目松田正司さん。
創業は80年以上。もともと、ご親戚が神戸でゆば屋をされている事があり、松田さんの父、松田恭一さんがそこで勉強され、技術を持ちかえられたのが始まりだそう。自家の井戸水がきれいな事もあり、こちらでも美味しいゆばができたので今まで続けてこられたのだとか。
ゆばを作る上で一番難しいのが大豆を水に浸す時間。夏は8時間、冬は20時間程浸す。四季ごとの気温の変化はもちろん、日々の温度や湿度にも左右される。短過ぎても、長過ぎてもダメ。そこには長年の経験で培った松田さんだからこそわかるタイミングがあるみたい。
プラント(大豆を挽き、絞り、豆乳にする機械、写真右)も、昔ながらの製法が行えるように改良している、というこだわり。
これがゆばになるんだ!
職人の手により、軽やかにゆばがすくわれていく。 絶妙なタイミングを見計らってサッとすくう。厚すぎても、薄すぎてもダメ。こうしてできたゆばは、香り良く大豆の味本来のやさしい甘みがする。
一番の人気商品、「豆乳入り生ゆば」
ラッキーなことに、製造過程も見ることができました!
この「引き上げゆば」が、ソレになるんですね・・・。わざとシワを寄せるように引き上げるらしい。
この時点でもう、美味しそう。ピカピカしてて綺麗。チュルッと食べたい!
ゆばをカットしたら容器に入れ、一つずつ手作業で丁寧に豆乳をしみ込ませ、40分ボイル後、1℃の水で一気に冷やす(菌の繁殖を防ぐため)。本当にほぼ手作業だから驚き。この丁寧な行程を経て人気商品になるんだね。
ちなみに、さっきからゆばをすくう時に使っているこの棒(写真下)についているゆばも商品になるんだって!
現在は、ゆばだけでも18種類以上の商品がある。ゆばとヒトコトで言っても、色んな商品が生まれるんだな〜。
松田さんは地元の様々な会社とタイアップしながら面白い商品を精力的に開発されている。
今後のゆば商品の広がりに期待!!!
「やっぱりカニ。特にセコガニは手軽に食べられて美味しいから好き」との事でした。
うん・・・私の人生でカニが嫌いな人には今の所会った事がない!
取材後に・・・いただきまーす!
「豆乳入り生ゆば」トロトロ〜!濃厚!! ゆばというより白子を食べているみたい。
口の中でとろけます。わさびに合いますな〜。「日本酒持ってきとくれ」ついついそう言いたくなる。これは、またぜひ食べたい。