レポート

オンリーワンのものづくり

株式会社トージ工芸

2016.01.19

おさんぽたじまの取材に乗じて いろいろな経営者の皆さまからお話を聞くことでデキる男(モテる男)の秘訣を探り中の よっしー(20代最後の冬)です。

今回は養父市でステンレス、真鍮、アルミ、アクリル、銅etc…と幅広い材質で、金属看板・銘板・電照看板等を製造している株式会社 トージ工芸にお邪魔してきました。

入り口に恐竜が会社に着いてまず目に入るのが、恐竜!?
あれ・・・来るところを間違えたのか?と再度駐車場入口付近の看板を確認すると確かに「トージ工芸」とあります。ここで間違いなさそうです。
恐竜は取り敢えず気付かなかったことにして、お邪魔します!

「こんにちは」と穏やかな笑顔で出迎えてくれたのは、社長の田路さん。

社長の田路さん

早速お話を聞かせて頂くスペースに案内頂くと、そこかしこにアイアン表札や見慣れない金属パーツ等が並べてあります。
これはちょっとした、いや完全にアートな世界です。

アートな金属片

動物をワンポイントに使った表札。蔦や葉等の細かな曲げの部分は手作業で仕上げられているとの事。

職人技で作れられた表札

解体屋通いが日課だった学生時代(笑)

しばしアートな商品に目を奪われていると、「学生の頃から機械をいじるのが好きで、高校生の時には近所の解体屋で見つけたボロボロのバイクを譲ってもらい、自分で直していたんですよ」と社長。
「特にバイクの知識もなかったんだけど、エンジンばらして綺麗にして、組み直してみたらエンジンが掛かってね」って、エンジンをばらして組み直すのは手先が相当器用でないと難しいのでは!?
「父親がすでに看板屋を経営していて、将来継ぐつもりでいたので、それまでは好きな事をやらせてもらおうと、自動車整備の専門学校に入ったんだけどね。そこでも解体屋通いに夢中になってしまってなんとか卒業できたという感じですね」と苦笑いする社長。
なるほど、ここに並んでいる商品を生み出す原動力は、その頃から培われていたのですね。

卒業後は、全国でも有名な看板屋で働き、いろんなことを学ぶうちに「自分の手で何かを生み出せることは素晴らしいと思った」との事。その想いをきっかけに、ものづくりの楽しさにも気付かれたそうです。

恐竜の骸骨風オブジェ

ここにも恐竜が!オリジナルで制作されたもの

 リアルなクワガタムシとカブトムシ

こちらはクワガタとカブトムシ!こんなものまで一点物で作れるとは驚きです。

いつまでもチャレンジャーでありたい

「こんなもの出来ますか?と聞かれたら、納期的に無理なもの以外は、どんなものでもまずは形にする!それが自社の強みです。何年経っても、『こんなもん作れますか?』って聞いて貰える様な自分でありたい。いつまでも挑戦し続ける、チャレンジャーでありたいですね」
こんな力強い言葉を聞くと、今後のトージ工芸に更に大きな期待をせずにはいられません。

犬の表札「今では、ここに頼めば形になるといろんな所から依頼がきます。また、オーダーメイド表札専門サイトから入ってくる注文で、こんな需要があるのかと気付かされることもあります。そこで、お客様の声を聞く機会が出来たんだけど、『写真で見るより良い、頼んで良かった』と言ってもらえるのが嬉しく遣り甲斐を感じられますね。」との事。

絶対的な自信にあぐらをかかず、謙虚に色んな情報を得て学ぼうとする社長の姿勢、素晴らしいです。
デキる男(モテる男)の秘訣ゲットです!

 

 

鉄のバラを持つ社長「こんなものも作りました!」と見せて頂いたのは鉄の薔薇!「これは最初に試作してそのあとできた物なんです」との事。
初めてトライして2度目で商品レベルの完成度に仕上げるなんて、凄い技術力です。

 

さてこれらの商品が製造されている現場も見せて頂きました。
社長曰く、「現場はいろんなタイプの商品を扱っているので、今はあまり見て頂ける作業はないんだけど」との事でしたが、コンピューター制御のレーザー切断機など多種多様な設備、工具がならんでいます。

レーザー切断機

コンピュータ制御のレーザー切断機 ハイテク設備です

木工用設備

こちらは木材用の設備 柔らかい材質のものであっても自由なデザイン加工が可能

作業場仕事をする上で大切にされている事は先ず何より、「従業員が安全に仕事が出来るように気をつける事。」だそうです。「忙しい時ほど危ない。自分も昔ケガをしたことがあります。その経験から、時間があれば出来るだけ現場へ出て見まわったり、指導を行う様にしています。」
工程や設備に関する管理や工夫に関した話が出るかと思っていましたが、やはりものづくりは人が関わるもの。人を大事にしてこそ、本当に価値があるオンリーワンの商品を生み出せるのかも知れません。

 

また、地域貢献にも力を入れられており、地元のイベント等にも積極的に出店されたりしておられます。

巨大恐竜と社長カメラマンのわがままを聞いて頂き、恐竜の前で撮影させて頂きました!こうやって見ると、かなりの迫力で細かい所まで作り込まています。

最後に田路社長、趣味は何なのかお伺いした所、「趣味が仕事]
だそう。
今後も、驚きの商品を生み出されていく事でしょう。

トージ工芸さんのface bookページはこちら

 

 

 

教えて!但馬のココを案内したい!

株式会社トージ工芸の、田路 智さんのおすすめは・・・

やはり但馬牛ですね!
美味しいですが中々口に出来ませんが。(笑)

田路さん、ありがとうございました!

株式会社トージ工芸

〒667-0114 兵庫県養父市小城555
tel.079-664-2000