行列のできるクレープ屋 「謹花」

キッチンカーの中では三人娘が楽しそうに仕事をされている。

本日、お話をお聞きしたのは、辻麻衣子さん（写真中央）。
なんと辻さんは、世界でもトップクラスのフリースタイルスキー、スロープスタイルの選手！
ご存知の方も多いと思いますが、フリースタイルスキー、スロープスタイルとは、2014年ソチオリンピックから正式種目になった、スロープの上をジャンプや回転をしてパフォーマンスの得点を競うあのデンジャーな競技。辻さんは2009年、世界大会で優勝。2013年には世界ワールドカップランキングの10位にランクイン。現在は、2018年冬季平昌オリンピック強化指定選手を目指して活動中。トレーニングをこなしながら謹花の店長も務めるというハードな日々を送っていらっしゃる。

いや〜、ビックリ、ビックリー！ 美味しいクレープ♪っていうのにつられてきたけど
すごい人に会っちゃった！

昨年、長野県白馬村でクレープ屋さんのアルバイトをして、この仕事に興味を持ったそう。
「自分が作ったクレープを手渡した時のお客さんの喜ぶ顔や感動する顔がその場で見られることがとても楽しかった」そう話す、辻さんの目がとても輝いていたのが印象的。

海外遠征中に食べる各国の〝美味しいモノ〟がメニューのアイデアソース。特にお気に入りなのは、スイスのクロワッサン。 その風味を出したいと、生地作りにはバターを使用する事にこだわっている。
材料費はすこしアップするが、「皆さんに少しでも美味しいものを食べてもらいたい！」と気持ちは熱い。

忙しいと見込まれる日は手が空いた人が生地を一度焼いておき、注文が入り次第もう一度焼く。二度焼くので、一度目の焼き方は水分を飛ばしすぎないように調節しているとのこと。常にお客さんに出来立てを味わってもらいたいという気持ちから細かい気配りが生まれている。ふわふわ、もちもち、サクサクの3種類の食感が楽しめるように焼き方を工夫されている。なかなかのこだわり派！

キッチンカーの中では工程ごとに担当を決め、交代しながら注文をこなす。トッピングや巻く工程はいわゆる花形。 みんな「私がやりたい！楽しい！」って…小学生か！でもとっても楽しそう！

そんな取材中も注文が絶えません。

キャラクターアイスのクレープはお子さんや若い女子に人気！こちらの男の子はパンダちゃんクレープを食べているご様子。 かわいいアイスと下に敷き詰めたコーンフレークを一緒に食べるとさらに美味しい！

この写真のお二人は謹花のクレープが大好きでよく来られるそう。今日はいちごカスタードパイをご注文。終始ニコニコ笑顔で食べていらっしゃいました。

明石からお越しのこちらの親子はバナナカスタード。思いっきり遊んで、お腹が空いてる時に食べるとまた格別！

私はワンコちゃんクレープを食べてみた。ちなみにこのワンコちゃんは辻さんの愛犬をモデルにしているんだって。キャワイイぜ！そして文句なしに美味しい。サクサクなクレープ生地って初めて食べたかも！
カメラマンのK氏は「八鹿豚の照り焼きクレープ」を注文。写真では中身が分からないけど…こちらはちょっとピリ辛な味付け、八鹿豚がジューシーでボリューミー。大人の方にオススメだな。
通常メニューに加え、シーズン限定商品もあるから飽きがこず、何度でも足を運んじゃいそう！

「謹花」命名の由来

謹＝（すすむ）さんは辻さんの旦那さまのお名前。辻さんのスキー選手としての活動全てをバックアップしてくれる心強く、優しい存在。その旦那さまへの感謝と、なくてはならない存在の意味を込め、名前を入れたそう。 撮影の合間も仲睦まじいお二人。うらやましい…。

今後の展望をハッキリ、クッキリお持ちの辻さん。目標がクリアにあるのが本当にすごい。だから世界で戦えるのだと思う。オリンピックも、その後の計画も楽しみにしてますよ。
「わたし、ワガママだから〜」っておっしゃいますが、このまま突っ走ってもらいたい！

世界を飛び回るスキー選手の経験と、色んなものから学ぼうとする辻さんの好奇心、それから何事も目標に向かってまっしぐらー！な姿勢が人気を呼んでいるんだな。

トップアスリート辻さんの『但馬で好きな食べ物』
朝倉山椒のペペロンオイル。朝倉山椒がまるまる入った、美しい緑色のオイル。Yタウンにある、ヴェルデピアットと、養父市の特産品、朝倉山椒のコラボレーション商品。「八鹿豚の照り焼きクレープ」にも使用されているし、普段のお料理にも使っているとのこと。パスタ、ジャーマンポテトなんかにもピッタリなんだって！
それから、八鹿豚。ぶた汁にすると濃厚なスープになって最高～。（辻さんの話を聞くだけでお腹が空く）

ちょっと余談・・・

血液型の話になり、辻さんと私は同じB型ということが判明！私は辻さんと共通点があったことが嬉しく、キャッキャとはしゃいじゃった！辻さんのおっしゃることに、「わかる、わかるぅ～！」と相づち。あとで考えてみたら、たぬきのB型と世界のB型、この2つの間にはかなりの距離が感じられるなあ。 ま、いっか！←B

謹花 kinka