レポート

織物会社が生み出した防災グッズ!?

足立織物株式会社

2016.03.24

みなさん、防災グッズって聞いて何を思い浮かべますか?
水、非常食、ロウソク、ヘルメット、薬、軍手…?
最近、震災や水害が本当に多い。楽天家なたぬき腹田でもいざという時のために揃えているんですけど「コレ」は頭になかったです。案外盲点ですよね、コレ….って変なテレフォンショッピングみたいな始まりになりましたが、今回は有能な防災グッズを開発された足立織物株式会社へおさんぽしてきたよ!

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お話をお聞きしたのは営業と広報を担当されている、足立美由希さん。
足立織物は元々、播州織工場でハンカチを織っていたそうだが、ギフト用のタオル製品の需要が多くなったため、現在は他産地で製造した製品をギフト商品として主に販売をされている。
「お葬式の香典返し用タオルギフトの販売の際に、どうにか持ち帰る人の荷物にならないように梱包できないかと考えたのがきっかけで、自社の圧縮技術を開発しました」

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「表面と側面をフラットに圧縮しているのが特徴で、フィルムで真空パックしているので長く保存していても空気が入りにくくできてます」糊で固めてないので、袋から出してそのまま使えるのもいいですね!

「この技術を使い作ったのがこの非常用圧縮毛布です」と見せていただいたのが、冒頭で「コレ」「コレ」言ってた防災商品(写真下)。A4サイズの箱の中に大人が十分包まれるサイズの毛布が収納されています。

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東日本大震災の時、帰宅難民が溢れた東京。新宿で開放した避難所では毛布が取り合いになったのだとか。今の日本でモノの取り合いの情景なんて目にすることはほとんどありません。そのくらい混乱した状況を生み出した震災後、東京の取引先から実際に帰宅困難になられた話を聞き、毛布備蓄の重要性を実感された。
「社員でアイデアを出し合い、現在の商品ができました。A4サイズにこだわったのは、カバンに入れやすいという点だけでなく、ジュンク堂書店に置いてもらおう!という計画があったからです」
神戸に本社のある、ジュンク堂書店は阪神淡路大震災時に、被災した人にとって本は心のささえになると、まだ傷だらけの街でいち早くオープンを再開された書店。
現在、ジュンク堂書店三宮駅前店でこの商品が販売されているんだって。あの日の災害を経験した人にもしなかった人にもこの商品が届けばいいなあ。

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広げてみたら思っていたより大きいからびっくり。(200×120cm)しかも、フワフワ!あんなにぎっちり圧縮されていたのが嘘のよう。
「毛布として以外にも色々使い道があるんです。自然界には無い、発色性の強いオレンジ色にしたのも、助けを呼ぶ時に遠くからでも目立つようにするためです」
うーん。確かに、知れば知るほど有能な毛布。
その他、けが人を運ぶ担架代わりに使うこともできる。全てにおいて無駄がない。全部に意味がある。これはもう、腹田デザインめっちゃすごいで賞を差し上げましょうー!
「実は2013年に、グッドデザイン賞2013 BEST100 ものづくりデザイン賞を受賞したんです!」

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他にもこんな取り組みを…

「播州織にもっと貢献したいという思いから、デザイナーやクリエイターとコラボした商品も作っています。
これはRe:ill(リール)というブランドと共同開発で作ったものです」

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おしゃれですねー!
「この模様に使っている糸は織工場で出た廃材を使用しているんです。Re:illってRe+will=Re:illという意味なんです。モノづくりの文化を未来につなげていくというコンセプトに共感して共同開発をさせてもらいました。今後も色んなデザイナーさんや企業さんとコラボして面白いものを作っていけたらいいなぁと思っています!」
但馬のモノと播州織のコラボも素敵ですよね〜。豊岡鞄、出石焼、麦わら細工…但馬もたくさんありますよ。いつか播州織と但馬コラボがみられる日がくるかも!

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広報・営業の足立美由希さん。
但馬では…出石そば。「出石そばを食べて、シルク温泉に行くコースをよくします」
西脇市では…播州ラーメン

足立織物株式会社

〒679-1102 兵庫県多可郡多可町中区安楽田511
tel.0795-32-0437