レポート

活き活き魚介がそろう店!

株式会社 宿院商店

2016.01.12

山口県から鳥取を通り但馬をぬけ、京都市までを繋ぐなが〜い国道9号線。
その道中、養父市のはさまじ峠をのぼると、甲羅のつぶつぶがやけにリアルで食べられそうなカニの看板が見えてきます。

松葉ガニの看板!

今回はそんな美味しそうな看板が目印の「株式会社宿院商店」にお邪魔してきたよ。

宿院商店全景 雪が残っている

店内にはまさに今が旬のカニや魚がドッサリ!
カニたちも手招き!?カクカクと手足を動かしています。(動画ならもっと伝わったかも…)

沢山のカニと種類豊富な魚たち

「朝セリで落とした新鮮なカニや魚介を揃えてます。季節にもよるけど魚だけでも60種類くらい
はあるよ。」今回お話を伺ったのは笑顔がとっても親しみやすい代表の守本寛二さん(写真右)。

 

守本寛二さんと息子の守本正義さん。写真左は息子の守本正義さん。
現在、セリの勉強中なのだそう!
「私がセリに初めて行った時、先輩からは何も教えてもらえず、見て聞いて学ぶしかなかったんですよ。よく怒られたし…」まさに冬の日本海のような荒々しい男社会でもまれ、学んだ守本さん。「今はみんな優しいし、息子には私と同じ思いはさせたくないから色々教えてやってます」と。未来のホープ、正義さん!頑張ってくださいね〜!

40年前、前会長の宿院秀夫さんが小さな商店を開業されたのがスタート。宿院っていうのは先代のお名前だったんですね。
レジャーブームで京阪神方面のお客で賑わい、一時は4つの店舗を持つほどにまで成長。
八鹿バイパスの建設を期に、各店舗の移動を強いられ、18年前に現在のお店を構えられたのだそう。
ちなみにここが本店で、その他村岡店と、香住には干物の工場があります。

宿院商店では早くからカタログ通販を開始し、新鮮で美味しい商品を全国に届けておられたそう。
「阪神淡路大震災の時は一気にお客さんが減って大変だったけど、少しでも美味しいものを安く、みなさんに届けて元気づけたい!と気持ちを引き締めたもんだよ」と守本さん。
あの頃、そんな気持ちで朝セリに向かう人もいたんだね。

「今ゆがいたカニ、食べてみて!」
ほふほふ、幸せ! 甘くて美味しい! 試食がこの場でできるっていうのも、魅力ですなあ。

役得でカニを賞味

「焼いたり茹でたりもここでしてるから、うまいんだよ。」
なるほど!カニなどを茹でるための調理室が売り場のすぐ隣にありました!

店舗内でカニを湯がく設備有!

かにすき用の鍋セットも販売カニすきセットもここで作られています。これは若松葉のセット(生)。脱皮した後の松葉ガニで身がツルッと取れて食べやすく、人気の商品なんだって!
身がキラキラ輝いてますよ。

「さあさあ!どうぞ、どうぞ!今ゆがき立てがあるんで食べて行って!」と威勢良くお客さんに声をかけられる守本さん。お客さんもハツラツとした呼びかけに吸い寄せられるように集まってきます。

カニを紹介される守本社長

朝セリから関わっているフタッフが直に売ってくれるのは、お客さんにとってもありがたい。活きたアドバイスが聞けるもん。
「鮮度が落ちてどうしても値下げしないといけない時は断腸の思い。辛いんだよ…。」
みんな大好き値下げ商品だけど、裏でそんな葛藤があっただなんて!それだけ仕入れた商品に誇りをもっていらっしゃるんですね。

店内で魚も焼けます

こちらは香住の工場で作られた干物コーナー。その場で焼いたものを試食させてもらえるよ!

 

お野菜コーナーにもお邪魔しました。

魚介だけじゃないんです!
新鮮お野菜と果物も忘れちゃあいけません。このコーナーは主に、鳥取産と但馬産。守本さん自ら出向き、仕入れていらっしゃるそう。全ては9号線で繋がっているわけですね。

果物、野菜も多種多様な物がたくさん

こんなに大きな柿!見たことないー!(写真ではわかりませんがソフトボールくらいの大きさ)「これはしぶ柿を仕入れて熟成させたもの。このまま冷やしてシャーベットにしても美味しいよ。」

甘くて大きな柿!

こんな風に食べ方も気軽に教えてもらえるのって嬉しいですね。新しい発見がある!
店内にはその他にも加工品、お土産物などが並び、全部で200〜300くらい種類があるんだそう。
日用品以外はなんでも揃うかも!?

スタッフの皆さん「やっぱり、一番大切にしているのは従業員とその家族。」と言い切る守本さん。
うん。従業員の方々の笑顔からその様子が伝わってきてましたよ。

 

隠れメニュー、発見!

目ざといたぬきは壁に貼られているメニューを発見!

知る人ぞ知る隠れメニュー丼ぶりのお米は、土づくりからこだわり、有機肥料やカニ殻を肥料として使用し、減農薬で丹精込めて作られたものだそう!絶対美味しいや〜ん!
あるとき〜、ないとき〜があるらしいので大々的に宣伝していないということですが、お立ち寄りの際はスタッフに聞いてみて!
写真左下は季節の海鮮丼。プリプリの新鮮魚介が盛られた丼ぶり、ぜひお試しあれ。

美味いに違いない!海鮮丼

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守本寛二さん
岩津ねぎ・・・「ねぎの白い部分も、柔らかく早く煮え、甘味があり、カニスキ、魚スキにぴったりです」とのこと。
朝倉さんしょ・・・「辛味が少なく、ちりめん山椒や煮物にも使えます。また、洋風にも良く合い、カルパッチョや粉山椒はドレッシングに入れてもいいですよ」守本社長も本格的に朝倉さんしょ作りに取り組んでいらっしゃいます!

 

株式会社 宿院商店

〒667-0131 兵庫県養父市上野168-57
tel. 079-664-1484