レポート

家族でつくる家庭の味。

有限会社 中野醸造

2015.03.23

今回は南但馬地域で親しまれているという「マルナカ醤油」を製造されている中野醸造にお散歩してきたよ。早速、醤油が作られている蔵を見学させてもらいました。この蔵、100年以上もの歴史があるんだって!

歴史ある蔵伝統の蔵

このシンと冷たい蔵の中でもろみが成熟しておいしい醤油になるんだな~。
大豆を蒸すところからすべての工程を自社でされており、この蔵ならではの酵母菌が「マルナカ醤油」のまろやかな味を作り出しているんだって。

1899年に初代、中野弥三さんが清流の大屋川に近く、醤油醸造にうってつけの場所だったことから始められた醤油作り。今では4代目の中野雅人さん(写真左)が跡を継ぐ。
写真右は奥様、友達同士のように会話が弾むお二人。

中野パパと中野ママ
ホームページで見られるキュートなCMやブログ「なかのパパのこれでいいのだ」など、面白いことを積極的にする、終始冗談の絶えない中野さんだけど、「先代からの製法を守り、味を守り続けたい」という思いはとても熱心なもの。

もろみを混ぜる作業を毎日二人で行う
現在は毎日奥さんと二人でもろみを混ぜているそう。
力もいるし、全身もろみまみれになる大変な作業なんだって!

醤油を抽出丁寧に伸ばし

熟成させたもろみを手作業でコシ布に包み、その袋を150枚ほど重ねて、圧をかけ漉してゆく。

濾して出てくるのが生醤油漉された生醤油が、少しづつ、チョロチョロと出てきている。

醤油を作るのには約1年半~2年かかるらしい。そうした丹精込めた昔ながらの手間が“家庭の味”を守っている。

伝統のラベル
できた醤油は中野さんが主に配達で売られている。要は“三河屋さん”ということ。
サザエさんでしか知らなかったけど、本当にあるんだ!
長年の付き合いのお客さんが多く、定期的に回り、お客さんの顔を見ることなく、倉の醤油が切れていたら新しく置いておくこともあるのだとか。長年の信頼関係ってすごい。今じゃそんな信頼関係築くのが難しくなってきているから…。中野さんが来ると、ご年配のお客さんから「コタツに入っていきんちぇ~」って言われることもあり、そういう時は「コタツに入ったら眠くなるから」ってやんわり断っているそう。
きっと中野さんが来ることを楽しみにしていらっしゃる方もあるだろう。
家の味を代々守り続ける中野醸造のマルナカ醤油、但馬の家庭に寄り添うような優しい醤油。

歴史のある蔵でみつけた面白いもの

空瓶格納ケース鯉?鮎?

大量のビンを運ぶ荷台。キレイ! 鯉の飾りは、一緒にぶら下がっているトンカチで鯉を叩いて人を呼ぶものらしい。今まで使ったことは無いそう。 「トントントン…お留守ですか?」
「し~ん…」 一応、使ってみた…。

醤油樽の鬼瓦!
屋根を改築した時に出てきたもの。よくよく見ると「醤油中野」と掘られている。オリジナルの瓦。
いつのものかは不明だそうだが、歴史のある建物ならでは。カッコイイ!

醤油樽に座る中野さんおしゃれなインテリアに早変わり

お二人が座っているのは、昔醤油を量り売りするときに使っていた樽。今は椅子として活躍中! 

教えて!但馬のウマイもん。

配達の時にいつも食べるという但熊の「卵かけごはん」。ちなみにここのオリジナル醤油(たまごかけごはんしょうゆ)は中野醸造さんで作られているもの!
もう一つは自家製「八鹿豚のチャーシュー」。美味しそう…!

お土産もろおた!

マルナカ印のオリジナルてぬぐい
さっそく巻いてみた
もろみを混ぜるとき、ご主人が頭に巻いていた手ぬぐいをお土産にいただいた!まだ、社名を変える前に作られたもので「中野商店」の印字と、有線の表記がある。味のあるレトロな書体がいいなー!
ありがとうございました。頭に巻いちゃいまっせ。

歴史ある蔵の外観マルナカ醤油の定番商品

有限会社 中野醸造

〒667-0101 兵庫県養父市広谷129
tel.079-664-0018