レポート

なごみま専科?

趣味の呉服ゆうき

2016.07.25

こんにちは。
豊岡市庄境の「趣味の呉服 ゆうき」番頭です。私がばんとうです

ゆうきでは、お客様にニュースレターを発刊しております。
さて、今回はその「なごみま専科」2016 No.78 を、 ちょっとご紹介。

3時のお茶のひとときに、ちょっと手を休めて
なごみませんか?(´∀`*)

利休道歌


茶道を習われている方は、よくご存知の利休道歌。
利休百首とも言われますが、その中に
「規矩(きく)作法守り尽くして破るとも離るるとても本(もと)を忘るな」
という一文があります。
規則、基本は守らなければならない。
その上で応用があり、独自性、独創性が生まれる。
基本なくして、応用はなく、また規則から離れたとしても本を忘れてはならない。
歌舞伎俳優の故中村勘三郎氏が
「型があるから型破り。型がなければ形無し」
という言葉を信条とされていたというお話は有名です。
若かりし日の勘三郎がアングラ演劇に感銘を受け、
「自分もこのような歌舞伎をやりたい」
と父親の先代勘三郎に直訴したところ
「百年早い。そんなことを考えている暇があったら百回練習しろ」
と叱責されたそうです。
その頃ラジオの電話相談番組で、無着成恭という先生が
子供から「型破りと形無しの違いは」と質問を受け
「そりゃあんた、型がある人間が型を破ると「型破り」、型がない人間が型を破ったら「形無し」ですよ」
と答えられたのを聞き、「そういうことか」と気付かれたのだとか。
芸事も、基本がしっかりと身についていないと、自分なりのオリジナリティは出せない。
先日七月大歌伎を観劇する機会をいただき、何故か利休道歌や勘三郎氏のこんな逸話を思い出しました。
きものの世界も基本がいくつかありますが、それを知っていただくことで、自分にしかできないお洒落を一層楽しんでいただけることと思います。

三代目奮闘記!


いつも笑顔の三代目

本を読むのが苦手な三代目。
常日頃「私は体で覚えるタイプ」と自慢?するので、まずは友禅を勉強するため京都へ。
京友禅はできあがるまでに15~20の工程を要する。
頭で分かっていても実際に職人の仕事を目の当たりにし、ただただ感動するばかり。
下絵、糊置、挿友禅、地染め、金彩。
ごく一部の仕事しか拝見することができませんでしたが、全てそれぞれに担当の職人が違い、そのほとんどの作業はご自宅の一室で行われていることにも驚き。
次は、「私だけのオリジナルきものをプロデュースする」と意気込む三代目なのでした。 

女将のつぶやき


女将です。似合うお着物を合わせるのが得意汗に悩まされる夏。
夏着物を御召しになっていただく方には、汗の手当をお忘れ無く。
見た目には汚れていないからと、陰干しだけでタンスにしまうと翌年にはくっきり汗染みが。
必ず片付ける前にはお手入れに出してください。
夏のきものにオススメのアイテム
「本麻足袋」

ゆうきの本麻足袋は、表地、裏地共に本麻を使用しているため涼しさが断然違うとお客様にもご好評をいただいています。
「夏にきものは暑い」と思われがちですが、まずは足元から涼感を追求してみてください。

 

 
 information 


2016年9月10日(土)、11日(日)10時~19時
〜京の職人展〜

京友禅

日本の伝統産業のひとつである京友禅。
およそ20の工程を必要とする手描き京友禅を担う職人は高齢化が進み
本物の手描き京友禅を目にする機会は少なくなっています。
そんな貴重な、職人の手仕事がダイレクトに伝わる作品は感動を覚えます。

入場は無料です。
是非、日本の伝統美をこの機会にご高覧ください。


<展示内容>


塩瀬 新作塩瀬名古屋帯 ゆうきオリジナル塩瀬
付下 手描京友禅付下
京小紋 飛び柄小紋 お洒落京小紋
色無地 縮緬白生地をお選びいただきお好きな色に別染めします。
帯揚げ 京のこものやゆうび 帯揚げ
帯〆 京手くみ 帯〆 百色
草履 坪寄せ草履
バッグ 秋の新作バッグ各種

 

 
 event report 

▼▼▼6月18日・19日。夏の彩り2016。
今年もたくさんの方に参加していただきました。
みなさん浴衣姿がとてもお似合いで、プロのモデルさんのような写真がたくさん撮影できました。
下の写真は「スタジオコジロー」様撮影のワンショット。

2ショット
さすがにプロのカメラマンを前に最初は緊張気味のお客様も自然な笑顔に。
エステティックサロン「Pure」様による無料ハンドマッサージ体験も大変ご好評をいただき、一生の記念に残る撮影会となりました。

趣味の呉服ゆうき

〒668-0873 兵庫県豊岡市庄境211-1
0796-22-5646