地域活性化へのあくなき挑戦!!
道の駅 但馬のまほろば
2018.05.27
目次
国土交通省選定『重点道の駅』
こんにちは、おさんぽたじまサブレポーターのよっしーです。今回取材させていただいたのは、但馬の東の玄関口 朝来市山東町にある『道の駅 但馬のまほろば』です。
北近畿豊岡自動車道のパーキングエリアを兼ねた施設で、農産品開発、集配センター機能、外国人対応など地域活性化に関する様々な取り組みから、国土交通省『重点道の駅』にも選定されています。
地元のみならず、全国からも注目を集める『道の駅 但馬のまほろば』とは一体どんなところなのか。
外から見ると分かる但馬の魅力
- 豊かな自然、気候風土が育んだ農産物!
- 日本海の荒波に揉まれた新鮮な海の幸!
- 和牛のルーツとして確固たる地位を築く但馬牛!
単体で見ても全国レベルの食材が、四季折々、多種多様に集う場所。
それが食の宝庫 但馬!!
但馬のまほろばには、但馬の食の魅力が一堂に会したかのようなバラエティー豊かな食品・食材が取り揃えられています。
地元の特産品やお土産、生鮮食品などの他、自社商品として地元朝来市の伝統野菜『岩津ねぎ』を使用したラー油やドレッシングなど加工品の開発・販売もおこなわれています。また最近は特に『但馬牛』の販売に力を入れられているとのこと。
「但馬の食の代表格と言えば『但馬牛』が一番にあがります。食による地域活性化を使命とする私たちにとって、おいしい但馬牛のご提供は絶対に外せないポイントなんです。」
ここで但馬牛精肉店コーナーへご案内いただき、担当の須川元行さんから詳しいお話しをうかがいました。
一頭買いだから出来る!『神戸牛』にも匹敵する最上級但馬牛販売
「当店では神戸牛にも匹敵する、最上級の但馬牛を販売しています。」
そう太鼓判を押すのは長年この業界に携わる但馬牛のエキスパート 須川さん。その一言には、但馬のまほろばが『特に力を入れている』とするだけの説得力がありました。これがその証!
但馬で暮らす方には最早説明不要でしょうが、兵庫県内で生産された但馬牛(黒毛和種)の中でも、厳正な基準を満たし特に優れた肉質を持つものに与えられる特別な呼称。それが世界に名立たるブランド牛『神戸ビーフ(神戸牛)』です。
つまり元は但馬牛として飼育されていても、優れたものは神戸牛として出荷されるため、通常この価格で市場に出回ることはありません。但馬のまほろばでは、神戸牛に匹敵する肉質を、よりお求めやすい価格の但馬牛として提供されているということで、その価値がお分かりいただけると思います。
「当店は但馬牛を一頭買いで仕入れているので、通常の精肉店ではあまり出回らない希少部位も販売しております。ホルモン詰めわせなど 当店ならではのおすすめ商品です。」
「おいしい但馬牛を出来るだけ多くの皆さまに召し上がっていただきたいと思っています。お土産や贈答用に喜ばれる商品から、ご家庭用にお求めやすい価格の商品まで豊富に取り揃えております。」
おいしい但馬牛、ホルモンや希少部位をお求めの方は是非 但馬のまほろばをチェックされてみてはいかがでしょうか。ご来店の際にはこちら 看板牛?ならぬ「撫で但馬牛」を撫でることもお忘れなく!
ご利益があるかも・・・とのことです。もちろん私も撫でさせていただきました。何を願ったのか?もちろん但馬の地域活性化(その他いろいろ)ですよ!
須川さん、お忙しいところ取材対応いただきありがとうございました。
フレッシュな力!!新たなチャレンジ!!
地域活性化に向けた数々の取り組みを推し進める 道の駅 但馬のまほろば。その一翼を担うべき存在として今年度 初めて4名の新卒者を採用されたそうです。
「但馬のまほろばは、今後インバウンド対策の強化やインターネット通販、SNSを活用した情報発信など、新たな取り組みにチャレンジしていきます。そうした試みのなかで、彼らの若くて柔軟な発想が必ず力になってくれるはずです。」
大きな期待を寄せる新入社員4名。働き始めてまだ間もない(取材時3週間ほど)皆さんですが、熱意を持って入社されたので、もう既にオススメ商品の一つや二つ言えるはず!?
新入社員の皆さまにもインタビューさせて貰えることになりました。
但馬のまほろばで取り扱う多数の商品の中から各自のオススメに加え、入社の経緯や現在の心境等をお聞きしました。
生まれた場所を遠く離れて(企画総務部 隈元かりなさん)
トップバッターは隈元さん。突然のインタビューのお願いに戸惑う新入社員の皆さんの中、最初に名乗り出てくださいました。企画総務部に配属され日々奮闘中の彼女がオススメする商品は・・・
但馬牛ローストビーフサンドイッチ
「私のなかで今一番熱いのは『但馬牛ローストビーフサンドイッチ』です!おいしいくて、お腹もいっぱいになるので満足感抜群です!」
先日発売されたばかりという『但馬牛ローストビーフサンド』は、但馬のまほろばオリジナルローストビーフを贅沢に使用した1日15食限定のサンドイッチ。お味はもちろん、ボリュームまんてんで食べ応え十分。テイクアウトもできるのでお弁当にもおすすめです。是非一度ご賞味ください。
隈元さんは何と鹿児島県のご出身(大学進学で関西へ)。ご実家が農家をされていることから、農業に多角的な視点で携わる仕事に興味を持ち、生産者との連携や特産品開発などを積極的に推し進める但馬のまほろばに入社されたそうです。但馬に来られてまだ間もない隈元さんですが、もう既に但馬の景色やおいしい食べ物の虜になっているとのこと。
「まだ知らない但馬の魅力が沢山あると思うので、これから一つずつ見つけていきたいと思っています。また、私は人を楽しませることが好きで、大学では芸術分野を専攻してバルーンパフォーマンスなどに取り組んできました。これから多くの皆さまと関わり、その経験や技術も活かしていきたいと思っています。」
故郷から遠く離れた但馬の地で、社会人として新たな一歩踏み出されたその姿。同じ但馬地域に暮らす人間として、とても嬉しく誇らしく思いました。
地方の魅力を世界に伝えたい(企画総務部 岡崎里佳さん)
続いては、笑顔が素敵な篠山市出身の岡崎さん。隈元さんと同じ企画総務部でインバウンド担当を任された彼女が紹介する商品は・・・
岩津ねぎコロッケ
「私のオススメは『岩津ねぎコロッケ』です。もともとコロッケとネギどちらも好物なのですが、この組み合わせがおいしくないはずがありません!是非フードコートで揚げたてをお召し上がりいただきたいです。」
但馬のまほろばのお膝元、朝来市の特産品『岩津ねぎ』は日本三大葱の一つに数えられ「太く」「甘く」「軟らかく」他のねぎにはない甘さと香りが特徴です。コロッケとの相性もばつぐんで、おかずにもおやつにも最高の逸品です。冷凍販売するほか、店内フードコートでもお召し上がりいただけます。是非お買い求めください!
岡崎さんは大学で外国語学科を専攻していたことから、これまでたくさんの留学生と接する機会があったそうです。
「多くの留学生が都市部での観光を満喫されている一方で、地方の魅力はあまり伝わっていないと感じました。海外の方に日本の田舎の良いところをもっと知って貰いたい。地方で観光に携わる仕事がしたいと思いこちらを志望しました。」
「今はまだ分からないことだらけですが、いつか自分が立てた企画やアイデアで、地方の魅力・良いところを世界中の人たちに知って貰うのが目標です。」
私自身もまだまだ勉強中の身ではありますが、今一度初心を思い出させてくれるコメントでした。その志しと語学力で、この但馬にたくさんの外国人が訪れ 賑わう地域に変えていって欲しいです。
接客業が私の天職(販売部 藤原英明さん)
続いては、小野市出身の爽やか好青年 藤原さん。販売部に所属する彼が選んだオススメ商品は・・・
岩津ねぎラー油
「私は岩津ねぎのラー油をオススメします。当店人気ナンバー1のオリジナル商品で、お土産にもぴったりです。こちらへお越しの際は是非お買い求めください。」
実は事前に福丸駅長のオススメ商品もうかがっていたのですが、全部オススメだけど強いて言えば『岩津ねぎラー油』と、まさに同じことを仰られていました。
そんな空気が読める男 藤原さんは、人と話したりコミュニケーションをとるのが好きで、学生時代の接客アルバイト経験などから、将来も同じようにお店に出てお客さまと直接関わる仕事がしたいと思うようになったそうです。
「ここは道の駅なので、地元だけでなく遠方からのお客さまも多くお越しになります。いろいろなお客さまと関われることに魅力を感じたし、商品の企画開発など様々な業務に携わることで挑戦が出来る、成長していける場所だと思っています。」
「どうすればより多くのお客さまにお越しいただけるか。商品やサービスの質を上げていけるか。いろいろな方法の中で、やはり自分は現場に出て直に感じる反応から、今後の計画や新たな展開に繋げていきたい。そういう風に会社に貢献していきたいです。」
自分の得意や特性を知り、その可能性を更に広げていこうとする姿勢。素直に関心いたしました。「人、皆師」私のボスが度々口にする言葉ですが、この仕事(取材)をしていると本当にそう感じることが多いです。
但馬から兵庫を活性化!(販売部 鳥居晴佳さん)
トリを飾るのは、淡路島出身の鳥居さん(とりだけに)。販売部で通販・SNS担当となった彼女のオススメ商品は・・・
たけのこ
「先日ふと思い立って、はじめて自分ひとりで筍を調理してみました。アク抜きなど手間がかかりますが、手間をかけた分より一層おいしさを感じることが出来たし、自分たちの販売している商品・食材はこんなにおいしいんだと再確認できました。」
食材を選ぶあたりに女子力の高さがうかがえます。慣れない土地での新生活はいろいろ苦労も多いと思いますが、但馬には料理のしがいがあるおいしい食材が盛りだくさんなので、是非それも一つのモチベーションとしつつ、自炊など頑張っていただければと思います。
福丸駅長や先輩スタッフなどの言葉に熱心に耳を傾ける鳥居さん。通販・SNS担当と言う肩書きをお持ちですが、どういった経緯でこちらに就職されたのでしょうか。
「地域活性化に興味があって最初は地元淡路の活性化に携わる仕事がしたいと思っていました。残念ながら地元にはそういった募集がなかったのですが、説明会でこちらの話を聞き興味を持ったのがきっかけです。」
但馬のまほろばは今年度初めて新卒者を採用をされたということで、他企業には無い新鮮さや勢いにも魅力を感じたとのこと。
「但馬も淡路も同じ兵庫県。但馬の地域活性化は兵庫県の活性化です。ここでの取り組みの勢いが、いつか地元まで届くように頑張っていこうと思います!」
通販・SNS担当という情報発信の急先鋒として、但馬のまほろば、この地域、ひいては日本全国を盛り上げていって欲しいと思います。
改めて新入社員の皆さま、突然の取材依頼にご対応いただきありがとうございました。若い皆さまの熱意と志しに、私も大きな刺激をいただきました。お互いに頑張っていきましょう!
但馬のまほろばを支える『産直の会』
道の駅 但馬のまほろばの魅力の一つに、四季折々 旬の農作物があげられます。今回、但馬のまほろばを取材させていただくにあたり是非 産直農家の方にもお話しをうかがいたいとお願いしたところ、但馬のまほろば『産直の会』 会長の佐藤功さんが快く対応してくださいました。
「約6年ほど前から産直の会 会長をさせてただいております。実はその当時体調を崩したことがあり、最初この役目をお断りさせていただこうかと思っておりました。ですがスタッフの方々の熱意に背中を押され、及ばずながらその助けになれればと思い引き受けさせていただきました。」
但馬は豊かな自然や良質な水に恵まれ、生産者から見ても優れた品質の農作物が収穫できるそうです。しかし自然の賜物なので、どうしても時期や気候に左右され、一定の品揃えをキープすることが難しいとも仰います。
「今(取材時)は丁度、品揃えが悪い時期にあたりスペースのあきも見られますが、そうした中でも出来る限りの品質や品揃えでお客さまをお出迎えしたい、そんな想いで生産者一同頑張っております。」
佐藤さんは産直の会 会員の方々へ向けて、無償で野菜の種や苗を提供するなどされ、品揃えのバランスや収穫時期の調節など様々な工夫をされているそうです。また買い物中のお客さまから声をかけられたり、質問にも気さくに応じられている姿が印象的でした。
「ここに立ち寄ったときは必ず売り子をするように努めています。売上に貢献したいという想いもありますし、お客さまの笑顔や声を聞くことで、私もこの仕事へのやりがいを感じています。」
佐藤さんのこの地域を想う気持ち、心の温かさを感じました。お体ご自愛いただき、これからも末永くご活躍されることを願っています。ありがとうございました。
但馬のまほろばが目指す地域活性化
今回の取材でスタッフの皆さま、新入社員の方々が一様に口にされた『地域活性化』という言葉。まさに道の駅 但馬のまほろばを一言で表すキーワードであると感じました。
「私は基本なんでも『楽しんでやらなければ意味がない』と思っています。同じことをするにしても、嫌々やるのと楽しんでやるのでは、その意味が全く異なります。仕事もそう。自分たちが楽しみ、周りの人たちにも楽しんでいただく。地域活性化はそうやって実現させていくものだと思っています。」
『道の駅 但馬のまほろば』が、多くの注目を集める理由。数々の実績を積み上げてきた訳。但馬の発展、地域活性化に向かって挑戦を続ける姿の証しなのではないでしょうか。そんな魅力の源に一つ迫った取材となりました。
道の駅 但馬のまほろばの皆さま。ありがとうございました。